元銀行員が語る大学職員の日常

元某地方銀行員で現在はとある地方大学の職員のブログです。

地方銀行の仕事内容① 事務・個人営業・法人営業

地方銀行員で、現在は大学職員のKIHIROです。

 

本日は、前職の地方銀行の仕事内容について紹介していきます。

 

これから銀行に銀行に入りたいっていう人や、内定をもらったけど具体的にどんな仕事をするのか分からないという人は是非見てください。

 

①事務

私が勤めていた地方銀行では入行して、まず半年~1年は銀行の事務の仕事を行いました。

これは帳票の処理であったり、現金の処理といった基本的な事務業務です。

イメージしやすいのは口座の作成や振り込みなどでしょうか。

事務処理を行う上でも、いくら以上の金額は本人確認が必要だとか、この処理をやるにはこの書類とセットで記入を受けないといけないなど、押さえなければならないポイントがたくさんあります。

この「事務」は銀行での手続きを行う上でのベースになります。

この出来て当たり前の「事務」が出来ないとお客さんからもそうですが、職場の仲間からも信頼されません。

あまり面白いと感じる業務ではないかもしれませんが、将来のために短期間でしっかりと身に付けておくことが大切です。

 

②個人営業

事務を一通り修得したら、いよいよ営業としての活動が始まります。

私の勤めていた銀行では事務⇒個人営業となることが多かったので、まずは個人営業の業務内容について説明していきます。

個人営業の仕事は一言で言うなら、「お客さんに運用商品を提案し、契約をとってくる」というものです。

わかりやすいものでいくと、「保険」や「投資信託」が代表的な例ですね。

「超低金利の銀行預金にお金を預けておいても、ちっとも増えませんよ。どうせおいておくなら利回りのいい外貨建て保険や分配金がたくさんもらえる投資信託にしましょう」というような提案をする仕事です。

個人営業では、事務のときにはなかった高い目標設定をされます。

具体的には、保険契約の件数、クレジットカードの契約件数、投資信託の獲得金額、保険や投資信託の収益金額、などです。

こと「収益金額」というのは商品によってかなりバラつきがあります。

例えば、同じ1000万円の契約でも6%(収益60万円)が収益換算されるものもあれば、わずか0.5%(収益5万円)しか換算されないものもあります。

しかもこの収益=手数料については、お客さんは知らずに契約しているわけだから、悪質ですよね。

私は銀行員時代に何度か社内の営業成績の表彰を受けるくらい、契約をとっていましたが、お客さんに保険や投資信託を進めているとき、本当に心からその商品をいいと思って提案することは出来ませんでした。

日本でははっきり言って、お金に関する教育が全然進んでいません。

だから、外貨建ての保険や手数料率の高い投資信託などでも、話の上手い営業マンであれば、顧客は簡単に契約してしまうわけです。

話が逸れましたが、個人営業=個人の資産運用の提案業務

というような感じです。

お客さんの人生を豊かにできるように、将来に備えた資産形成の方法や運用方法を提案することはやりがいのある業務だと思います。

 

③法人営業

銀行員というと、この法人営業を目指す方が多いのではないでしょうか。

担当先の企業を訪問して、借入や資金運用、今後の経営戦略などの相談にのる業務です。

さきほどの個人営業は個人を相手にしていましたが、法人営業ではその企業、つまりその会社の従業員の運命を握っているわけですから責任重大です。

そして、当然ながら動かすお金の金額も大きくなるので注意が必要です。

担当先が大きな企業になるほど、自分の仕事の影響力は大きくなりますので、自分の働きによって地域の活性化に貢献することができます。

また、多くの人たちの生活基盤を支えている社長と対等に話すことも多く、勉強になることは非常に多いです。

社長とビジネスについて面と向かって話すことなど、他の企業ではできない経験ですから、本当に貴重な経験になるはずです。

ただし、実務面ではかなり厳しい目標設定がされます。

個人営業時を上回る目標設定で、さらに月の残業時間は決められていますから、その中で目標を達成するのはかなりの能力が求められます。

また、企業との付合いとなると飲み会もかなり多くなります。

私が銀行員時代では週に2,3回は飲み会だった印象です。

もちろん楽しいですが、それなりにお客さんや上司には気を遣うため、業務時間外でもかなり精神的には疲れます。

そう、かなりメンタルは鍛えられますね。

 

と今回は銀行の事務、個人営業、法人営業について紹介しました。

そのほかにも融資管理や海外業務などもあるため、また別の記事で紹介していきます。

 

今後の記事作成の参考にさせていただきますので、

今回紹介した以外のことでも知りたいことなどがあれば、気軽にコメントください。

 

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